2021年11月に稼働した匠の新工場は、延床面積500坪を超える食品工場で、安全・安心の食品製造のため、さまざまな機器を導入して、衛生的・効率的に調理ができる体制となっております。
また、新工場が位置する場所は、都市計画決定した国道2号線「福山道路」の川口IC(仮称)至近となるため、将来岡山市から広島市まで、より短時間に商品をお届けできる体制になる見込みです。
工場内への虫の侵入を防ぐため、入荷口では電動シャッターの他、検収室の前後で2重に防虫ビニールカーテンを設置して、虫の侵入を強力にブロックしております。
全国から届けられた新鮮な食材は、広々とした原料冷蔵庫・冷凍庫へ速やかに運ばれ、徹底した温度管理の下、保管されます。
冷凍庫は18℃以下、冷蔵庫は2℃~-2℃の氷温冷蔵も可能であることから、肉・魚を安全に保管しております。
大量の野菜や食材を加工する下処理室には、ジャガイモなどの皮むぎに利用する「大型球根皮剝機」、野菜をサイコロ状にカットする「ダイスカッター」、刺身も美しくスライスが可な「カット専用コンベア式スライサー」、
千切り・短冊切り・おろしなど万能の性能を誇る『大型コンベア式スライサー』などの省力化機器を導入しています。
一日最大 10,000食分の調理をするために、短時間で大量調理ができる機器を取り揃えております。茹で・煮込み・炊きの「大型蒸気式回転釜」、炒め物の「ガス式回転釜」、芯から火が通る「遠赤外線連続式電気フライヤー」、ジューシーに焼きあがる「スチームコンベクションオーブン」等があります。
小ロットの調理コーナーには、より高品質な調理が可能な『2槽式ガスフライヤー』もあります。また、「漬け込み専用冷蔵庫」で唐揚げや焼き魚を、一晩漬け込むなどしておいしいおかずを作っています。
調理後は、急速冷却をして、おかずの鮮度を保っています。
大量調理施設では一般的な『水流式連続洗米機』ではなく、一釜分ずつ人の手のようなやさしい洗米・細かな加水が可能な『全自動洗米機』を使用。
炊飯はガス式にこだわり熱対流の良い『丸釜』を使用した立体式自動炊飯器を導入し、ふっくらと美味しいごはんを日々炊き上げています。
その後、人の手が全く触れずに盛り付けが可能な『ごはん自動計量盛付機』を利用して、衛生的にふんわりと盛り付けをしております。
工場内で最も衛生管理レベルの高い部屋です。エアシャワー・手洗い・手指消毒以降の扉には自動ドアを採用するなどし、手指への細菌の付着を防いでいます。また、強力な空調設備によって10℃以下の温度設定が可能で、冷温下の製造商品にも対応しています。盛り付けラインは、大ロット用の全長10mのベルトコンベアと小ロット・多品種用の盛付テーブル8台を使い分け、効率のよい盛り付けが可能となっております。
清潔に保たれた製品出荷室は、年間を通じて20 ℃以下の温度を保つよう空調管理され、お弁当を配送車に積み込む直前まで徹底した温度管理を行っております。
車両ごと乗り入れ可能な全天候型の配送室は、体育館並みの天井高がある空間で、お弁当を雨や雪で濡らすことなく配送車に衛生的に積み込むことができます。
5℃〜-5 ℃のチルド温度帯での製品保管も可能な大型冷蔵庫、-30℃以下での保管も可能な大型冷凍庫は、工場内と同様の清掃がしやすい床材・壁材を使用しており、清潔な保管環境で安全な製品をお届けしております。
出荷口は小型車両用(〜2トン車)、大型車両用(4トン車~)のそれぞれのトラックの高さに対応しております。
大型車用の出荷口は、トラックを隙間なく密着させるドックシェルターを採用。製品積み込み時に工場内とトラック荷室の冷気の流出入を防ぎ、防虫にも配慮した出荷を行っております。
食器洗浄ラインでは専用の洗剤を用いて85℃以上の熱水で洗浄し、洗浄後の弁当容器は、熱風式の消毒乾燥庫で水分を短時間で乾燥させ、細菌の増殖を防止しています。
その後、弁当容器はパススルー方式で衛生区域の盛付室へ持ち込まれています。
当社では、徹底した衛生管理を進めるため、直接食品に触れる高い衛生度が必要な「弁当容器」と、配送等に使用する汚染度の高い「コンテナ」は別々の洗浄機・洗浄室を設けており、弁当容器の交差汚染を予防しています。
また、コンテナ類の移動に使用する台車もコンテナ洗浄室で毎日洗浄することにより、工場内を衛生的に保っています。